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22年大卒内定率は51.3%、「コロナ禍でも就職・採用活動は活況」のワケ

リクルート系研究機関の就職みらい研究所がまとめた「2021年5月1日時点内定状況調査」によると、22年卒の大学生(大学院生を除く)の就職内定率は前年同月比5・6ポイント増の51・3%だった。同日時点の20年卒の内定率(51・4%)とほぼ同じで、コロナ禍以前の水準で推移している実態が明らかになった。増本全所長は「今年はコロナ禍においても就職・採用活動は活況に動いていると言える」と分析する。

文理別にみると、文系が同6ポイント増の45・7%、理系が同4・5ポイント増の63・9%。性別では男性が同3・3ポイント増の51%、女性が同8ポイント増の51・5%だった。

内定率の回復に伴い例年と違う動きがみられたのが就職内定辞退率。同8・5ポイント増の36・2%で、前年の27・7%、前々年の25・8%を大きく上回った。増本所長は「2社以上の内定を取得している学生が多く、内定辞退しなければならない学生が増加したと考えられる」としている。

同調査は22年卒業予定の大学生・大学院生でモニター登録した8747人を対象に、1―6日にかけてインターネット調査を実施した。

日刊工業新聞2021年5月13日

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