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双眼鏡のOEMメーカーが新工場、海外拠点の一部工程を移す理由

双眼鏡のOEM(相手先ブランド)メーカーである鎌倉光機(埼玉県蕨市、鎌倉俊哉社長)は、蕨市内に新工場(写真)を建設した。5月中旬ごろ稼働する予定。市内の本社および生産工場2カ所を新工場に集約する。業務効率化が目的で、新工場は製品開発や部品加工、組み立てなどを担う。投資額は非公表。同社は中国などに海外生産拠点を構えるが、「リスクを考慮し、海外拠点で担う一部の工程も新工場に移す見通し」(鎌倉社長)としている。

既存の2工場は蕨市内にあるが離れて位置しており、モノや人の移動に時間がかかっていたために新工場を建設することにした。新工場は4階建てで、製造部門のほか事務部門など本社機能も同拠点に移す。部品加工から出荷・梱包まで、必要な工程の大半を新工場が担う予定。延べ床面積は7200平方メートルで、従業員約130人が勤務する見込みだ。

新工場には既存工場の機械を移設するほか、部品加工のための機械を数台追加で導入する予定。新工場は旧工場よりも広く、新たな機械の導入により生産性の向上につなげたい考えだ。

同社は国内外の光学機器メーカーに双眼鏡をOEM供給している。国内では群馬県にも拠点を持つほか、中国などに海外拠点を構える。

日刊工業新聞2021年5月7日

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