回転すしチェーンの工場に提案、「自動炊飯システム」の効果
鈴茂器工とTHKは、業務用炊飯器とすし用のシャリ切り機、直動案内機器を組み合わせた「自動炊飯システム=写真」を開発した。重量物の炊飯器を人が腰をかがめて運ぶ現場作業を、レール搬送に置き換え軽労化する。
業務用炊飯器は重量が約10キログラム、中身のコメや水を入れると30キログラム近くに達し、人手での搬送は重労働。湯気や熱気がこもる環境での立ち作業の負担と合わせ、腰を痛める心配が多い問題をレール搬送で解決する。
レールは本体がステンレス製のため、多少、水にぬれても問題ない。数十―数百台の炊飯器を使う回転すしチェーン店の工場などでの利用を想定する。レールの長さや奥行き、高さは対象工場のレイアウトや炊飯器の大きさ、台数に応じて個別対応で設計する。
THKは外食産業向けで、コネクテッドロボティクス(東京都小金井市)のそばゆでロボットとガイドレールを組み合わせた製品などの開発実績がある。
日刊工業新聞2021年4月21日