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広島の板金業がキャンプ製品を開発。加工ノウハウを生かして参入

広島の板金業がキャンプ製品を開発。加工ノウハウを生かして参入

開発中のキャンプ用五徳

東洋省力(広島市佐伯区、日高正典社長)は、一般消費者向け製品参入する。新型コロナウイルス感染症関連製品やキャンプ関連グッズなどを矢継ぎ早に開発、投入する。3年後を目標に、主力の設備機器などの板金・製缶加工と並ぶ柱に育てる。事業構成を拡大し、経営基盤を強化する。

同社は食品や半導体などのメーカーから設備機械部品、周辺機器を受注、加工するのが主体。ステンレスやアルミの加工では塗装やプレス加工を含め多くのノウハウを持っている。消費者向け製品へはこの技術力を生かして参入する。コロナ製品は、すでに飛沫(ひまつ)防止用のスライドパーテーション、多くの人が触れるドアノブや電車などのつり輪に対応する器具などを製品化。複数のキャンプ関連用品も近く発売する。

同社の売上高はピーク時に6億円を超えていたが、2020年9月期の売上高は約4億5000万円。自社製品拡大で安定した受注量の確保を目指す。

日刊工業新聞2021年4月23日

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