「いぶす」という調理法、今野工業がECで薫製ファン生み出す

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今野工業のオーブン燻製機を扱うスモーキーフレーバーのECサイト

今野工業(川崎市高津区、今野辰裕社長、044・811・7204)は、自社開発のステンレス製薫製機「オーブン燻製(くんせい)機」を、薫製食品や製品を扱うスモーキーフレーバー(岐阜県美濃市)が運営する電子商取引(EC)サイトで独占販売する。4月以降は新型コロナウイルス感染症の拡大による巣ごもり需要も重なり、月間販売台数約40台と売り上げを伸ばしている。

同製品は2019年1月に発売した。今野工業の今野靖尚専務は趣味のキャンプをきっかけに、自社のヘラ絞り技術を活用した薫製機を開発。当初は大手ECモールで販売したものの、売れ行きは伸び悩んだ。

そんな中、会員制交流サイト(SNS)で同製品を目にしたスモーキーフレーバーの服部弘社長は「本格的な薫製機が少ない中、加工精度や見た目の美しさにひかれた」と製品を購入した。それから2社で協力して改良から販売まで行うこととなった。

「薫製は焼くなどと違い、いぶすという調理方法から知ってもらう必要がある」と服部社長。そこで同社サイトでは薫製機の良さを伝えるだけではなく、専用レシピサイトの作成などから薫製ファンを生み出し、製品ページまでつなぐ仕組みを構築した。SNSでは発売以来、1700件以上の口コミがあり、販売の継続につながっている。

今野工業は19年度の売り上げのうち、約5%を薫製機が占めた。今野専務は「一般家庭からプロまで柔軟に使えるよう製品のオプションや改良版を開発中」と話し、さらなる事業拡大に闘志を燃やす。(川崎・大串菜月)

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