車用不織布で海外市場に攻勢。ニッケが描く成長戦略

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ヒメロンを使用した部品

ニッケは自動車の緩衝用パッキングや防塵用途などで使用される不織布「ヒメロン」事業拡大に向け、海外自動車メーカーへの供給拡大へ乗り出す。傘下の産業資材商社、エミー(大阪市中央区)を活用。すでに欧州メーカーへ売り込みを始めた。ヒメロンの供給先は現在、自動車では金額で90%以上が日系メーカー向け。将来は日系メーカー向けと同程度を海外メーカー向けにも供給したい考え。

ヒメロンはニッケ子会社のアンビック(兵庫県姫路市)が手がける緩衝性や難燃性などに優れた不織布。物性や規格などの種類が多く、自動車に幅広く採用されている。ニッケは2021年度からスタートした中期経営計画で自動車関連商品を成長事業に位置付けており、ヒメロン事業の強化はその一環。

自動車用途では日系メーカーを通じて、すでに30%以上が海外で使用されている模様。ただ海外自動車メーカーへの供給は現状10%にも満たないため、事業拡大には海外メーカーの開拓が必要と判断した。

ただアンビック自体は海外拠点は中国のみで、海外での販売力に乏しい。そのため17年に買収したエミーの海外販売ノウハウなどを活用する。

海外向けでは特に欧州自動車メーカーへの売り込みに注力する。現在はコロナ禍で営業活動が一時停滞しているものの、コロナ収束後に加速する。海外向けの供給拡大は現状の設備で対応。新たな投資をせず、生産量を現状比2倍までは高められるとしている。

日刊工業新聞2021年4月20日

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ニッケ 不織布 ヒメロン

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