明日開業、小田急「ロマンスカーミュージアム」。その魅力に迫る!

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小田急にとって初となる常設の資料館・展示施設(歴代のロマンスカー車両が並ぶ)

小田急電鉄の特急「ロマンスカー」。その名を冠した博物館が19日、神奈川県海老名市に開館する。小田急にとって初となる常設の資料館・展示施設は「“子ども”も“大人”も楽しめる」をコンセプトに、検討から約10年の歳月を経て形となった。駅周辺の再開発が進む海老名駅に隣接して立地。鉄道の魅力や歴史を伝える新たな集客施設として、沿線価値の向上と地域活性化につなげたい考えだ。

小田急は1923年に小田原急行鉄道として創立。27年に新宿―小田原間の小田原線、29年に相模大野―片瀬江ノ島間の江ノ島線が開業した。ロマンスカーのルーツは、戦前に新宿―小田原間をノンストップで結んだ「週末温泉急行」にある。戦後に復活した週末特急用の新造車は、車内に喫茶カウンターを備え「走る喫茶室」とも呼ばれ、ロマンスカーの原型となった。

「ロマンスカーミュージアム」には、歴代のロマンスカー5車種と小田急線開業当時の車両を展示している。ゆっくりと眺められるように、周辺には、いすやテーブルなども設けられ、一部車両では、車内を見学することができる。

新宿から箱根湯本を模したジオラマ展示では、背景に映し出した映像とともに、約30分かけて沿線の1日の流れを再現。シミュレーターは退役車両から運転台を切り出してきた“本物”だ。ロマンスカーは車両前頭部を展望席とするために運転席が2階に設けられているが、その天井の低さと高い視点からの運転体験を楽しめる。

ジオラマで沿線の1日を再現

ロマンスカーは行楽客と通勤客、双方の需要に対応する。複々線化により速達列車と普通列車を分ける緩急分離が可能になり、通勤時間帯の着席需要に応えることで、収益源として期待されている。

自らもロマンスカーの運転士だった高橋孝夫館長は、「地域と連携して笑顔と感動を作りたい」と抱負を示す。ミュージアムの年間目標入場客は33万人。当面は新型コロナウイルス感染症対策で入館は事前予約制だ。


【メモ】
▽開館時間=10―18時▽休館日=第2・第4火曜日▽入館料=一般900円▽最寄り駅=小田急線、JR相模線、相鉄線「海老名駅」▽住所=神奈川県海老名市めぐみ町1の3▽電話番号=046・233・0909

日刊工業新聞2021年4月16日

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