海外のホテルや博物館に商機、ミネベアミツミが拡販するスマート照明の仕組み

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常設ショールームに200台超のサリオを設置

ミネベアミツミは、スマートLED照明器具「SALIOT(サリオ)」を海外で拡販する。本社の営業専門家をベトナムや中国、イタリア、フランス、ドイツなどに派遣。現地の照明デザイナーを採用するなどして販路拡大につなげ、サリオの海外売上高比率を5年以内に現状比3倍の3割に引き上げる。主力のベアリングや電子部品の製造・販売に依存しない新たな収益源に育てる。

本社の照明製品推進統括部から営業専門の指導者を現地法人に派遣し、サリオの特徴や活用方法など営業に必要な知識を習得させる。商業施設や教育機関など多数の採用実績があるタイでは、現地の照明デザイナーを採用し、利用用途の提案活動を強化。その人脈を活用して販路を拡大している。今後、このノウハウを他国での販路拡大のひな型とする。

国内では東京都港区の東京本部そばの常設ショールームに200台超のサリオを設置している。今後、アジアや欧州の現地拠点をショールーム化し、サリオを用いた照明演出を顧客が体験できるようにする。

ミネベアミツミは超薄型導光板の技術を生かし、厚さ約1ミリメートルのLED用薄型レンズを開発。レンズに微細なプリズムパターンを刻み、複数のレンズを組み合わせることで光の損失を最小限に抑えられる。

シーンに合わせたさまざまな光の演出ができるスマートLED照明「サリオ」

このレンズを用いて2015年7月に量産を始めたサリオは、光の配光角(光が広がる角度)を自由に変更できる機能を搭載。専用ソフトウエアをダウンロードしたスマートフォンやタブレット端末を操作することにより、シーンに合わせたさまざまな光の演出が可能になった。

複数のサリオを組み合わせれば空間を多彩に演出できるため、アパレル店舗や美術館、博物館、ホテルなど照明の演出が必要な施設や天井の高い施設で多数の実績を持つ。イタリア、フランス、ドイツには営業先となる博物館やホテルが多数ある。中国やベトナムでも経済成長を受け、サリオの設置に適した施設が増えている。


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日刊工業新聞2020年7月9日

キーワード
照明 LED ミネベアミツミ

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