消防ホース最大手の帝国繊維、防災車両の新工場を建設!

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帝国繊維の大容量送水ポンプ車(右)と空港化学消防車

帝国繊維は栃木県下野市に防災車両の新工場を建設する。同社が工場を新設するのは戦後初めて。投資額は少なくとも25億円で、今後増える可能性もある。同社は現在、鹿沼工場(栃木県鹿沼市)で防災車両と消防ホースを生産しているが、防災車両の生産は新工場に集約し、次世代型の防災特殊車両の開発・製造にも取り組む。自然災害が頻発する中、消防や企業の防災のニーズに対応する。

新工場は、2020年3月に17億円で取得した下野市内の約7万5000平方メートルの土地に建設中で、8月の完成を目指す。敷地内にはシャシーや架装品の保管倉庫、納品前の車両の品質を検査する検収棟なども建設。同社は消防向けの救助工作車や空港向け化学消防車、原子力発電所向けポンプ車などの防災車両を合計で年約100台販売するが、このうち自社生産分は30―40台。残りは協力会社に委託している。新工場の稼働で、自社だけで100台規模の製造が可能になる。

一方、鹿沼工場はホース専用工場にし、従来より口径が大きく、長いホースも生産できるようにする。ポリエステル繊維を織るサーキュラー織機やウレタン樹脂の塗装設備を増強。大規模災害の頻発に伴う大口径ホース需要の高まりに応えつつ、生産効率向上も図る。

帝国繊維は消防ホースで国内シェア約5割を占める最大手。高性能ポンプや車両と組み合わせた大量送水システムで強みを持つ。

日刊工業新聞2021年3月29日

キーワード
帝国繊維 防災車両

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