アンヴァールが海水利用の水酸化マグネシウムを量産へ

  • 0
  • 5
海水から抽出した水酸化マグネシウム

アンヴァール(浜松市中区、桜井重利社長、053・461・0126)は、海水を利用した水酸化マグネシウムの量産体制を2021年内に構築する。従来の抽出方法と比べて省エネルギーで、安価での生産にめどを付けた。独自の抽出技術を用いて、海水1リットルに対して約1グラム抽出できるという。軽合金材料向けを中心に需要を開拓する。

海水からマグネシウムを効率的に抽出する技術を静岡大学と共同開発し、活用する。特殊な電解膜で海水からマグネシウムを選択的に取り出し、酸性の水溶液と反応して水酸化マグネシウムを得る。最適な電気分解工程を取り入れることで省エネ化を実現した。

量産化ではモーターで海水をくみ上げ、連続してマグネシウムを抽出する装置を独自に開発する。海水を使って水酸化マグネシウムを得る場合、大がかりな設備が必要など従来技術では高コストが課題だった。

また、アンヴァールは水酸化マグネシウムから純マグネシウムを得るための卓上で使用する装置の開発も21年内に行う。将来的には純マグネシウムの供給も目指す。

マグネシウムはアルミニウムより軽量で、強度を持つ。他の金属に添加して合金にすることで構造材として、軽量化が進むつえやレース用バイクなどに用途が広がっている。

日刊工業新聞2021年3月26日

関連する記事はこちら

特集