葬祭用畳メーカーが始めたオンライン葬儀システム、喪主の負担軽減から生配信まで
【姫路】極東産機はオンライン葬儀システム「ichi―e(いちえ)」を開発し、4月15日からサービスを始める。訃報連絡や香典管理といった作業をオンラインで効率化。喪主の負担を減らすことで故人との残された時間を有意義に過ごせる。葬儀会社へ提供し、発売後3年間で200カ所への導入を目指す。価格は非公表。
喪主は親族や関係者らのメールアドレスをシステムに入力することで訃報連絡案内を送信できる。送られてきた側はシステムにて出欠連絡、香典や供花・供物の手配が可能。また希望者には葬儀生配信の動画視聴URLを通知できる。
極東産機の本業は畳製造装置メーカーだが棺の中に敷く葬祭用畳「おくりたたみ」を葬儀会社に販売している。葬儀社側から遠方や持病などコロナ禍で参列が難しい人向けサービスがあればとのニーズを聞き開発に至った。
日刊工業新聞2021年3月23日