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安震の生産設備向け免震ゲル製品が再注目されるわけ

安震(愛知県岡崎市、杉田規久男社長、0564・66・8228)の生産設備向け免震ゲル製品「安震アジャスター」が再注目されている。2月に発生した福島沖地震をきっかけに同月の問い合わせが「前月比7―8倍に増加した」(広報担当)という。

安震アジャスターはアンカー工事不要で、棚や生産設備の固定が可能な免震ゲル。ゲルは耐久年数20年以上、適応温度マイナス30度C―80度Cと幅広く、過酷な環境下でも長期間使用が可能。また、より衝撃を抑えるため、ゲルの中に高減衰ゴムを挿入している。

機械を移動せず設置可能な方法も提案。機械に横付けできるよう、安震アジャスターと治具を組み合わせて販売する。治具を用い設置した場合でも直接ゲルを設置した時と同等の耐久性を証明するため、定期的に起震装置で実験を行う。

特徴を訴求し「防災製品として広く販売したい」(同)としている。(名古屋)

日刊工業新聞2020年3月19日

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