NTNが風力発電の主軸用大型軸受生産力2倍に!国内外の洋上風力の需要に対応

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NTNは23年度以降の新工場建設も検討する(風力発電設備の主軸用大型軸受)

NTNは2023年度にも、風力発電設備の主軸用大型軸受の生産能力を現状比で最大2倍まで引き上げる。主要市場の中国、欧州、米国のほか、国内でも導入が進む洋上風力発電設備の需要増に対応する。主力とする国内2工場で生産設備の改造や生産シフトの見直しを進めて能力を増やし、投資額は5億円未満に抑える。ただ長期的な需要増が予想されることから、23年度以降については新工場建設も検討する。

NTNは風力発電関連事業として、発電設備の主軸用軸受を中心に発電機、増速機用の軸受、遠隔監視システムなどを手がける。主軸用軸受の販売シェアは世界3位で、国内首位。出力容量1万キロワットクラスの大型設備向けの外径寸法2・0―3・5メートルの超大型主軸用軸受を強みとする。

宝達志水製作所(石川県宝達志水町)と桑名製作所(三重県桑名市)の大形軸受工場にある設備の改造・転用と生産シフト見直しで、23年度をめどに生産能力を現状比1・5―2倍に高める。販売面では洋上風力で需要増を見込む高信頼性大型円すいころ軸受や遠隔監視システムを切り口とした補修部品の販売増、欧州風車メーカー開拓などに取り組む。

NTNは米中貿易摩擦や新型コロナウイルス感染症に伴う需要低迷などで業績が落ち込んでいるため、23年までは既存設備を生かした能力増強に取り組み、新設すると数十億円必要な設備投資額を5億円未満に抑える。同社の風力発電関連事業の売上高は21年3月期で百数十億円の見通しだが、27年3月期は200億円を目指す。

ただ、洋上風力発電の世界における導入量は40年までに18年比24倍の5億6200万キロワットとなる予想で、さらなる需要増も見込まれる。NTNは23年以降の需要増に対しては新工場の建設を検討しており、23年までの3カ年中期経営計画中に投資計画を固める考えだ。

日刊工業新聞2020年3月10日

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