温度、湿度、雪、風、霧、光、雨…天候の組み合わせも時間経過の変化も自由に再現するラボ
どんな気象条件もお任せ―。エスペックは神戸R&Dセンター(神戸市北区)内で3月1日に稼働させる「全天候型試験ラボ」を報道公開した。幅6×奥行き9×高さ3メートルの同ラボ内では温度、湿度、雪、風、霧、光、雨の環境を再現できる。それぞれを複合的に組み合わせた気象条件で、時間経過ごとに変化させた状況を作り出せるのも強みにする。投資額は約1億5000万円。
同ラボは自動車や車載機器、センサーといった幅広い部品・材料・素材メーカーに開発実験や品質評価、受託試験などで活用してもらいたい考え。同センターでは2020年5月、約11億円を投じて共同実験室などを備えた技術開発棟も新設している。石田雅昭社長は「先端技術分野では気象環境が敏感に影響する。オープンイノベーションの推進にも生かしたい」と力を込めた。
日刊工業新聞2021年2月22日