強度を高める熱処理工程いらず。北川鉄工所が実用化した低温摩擦接合技術がスゴい!

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開発した低温摩擦接合機

アルミ合金・大型材対応

北川鉄工所は金属の変質する温度以下で接合を完了できる「低温摩擦接合機」を開発した。大阪大学接合科学研究所の藤井英俊教授と森貞好昭特任准教授による低温摩擦接合技術を実用化。同社の強みである材料の間につなぎの金属を挟む「センタードライブ」技術を組み合わせた。価格は仕様に応じて数千万円から。2021年度(22年3月期)中に数台の受注を目指す。

低温摩擦接合は、円柱の棒材や円筒材などに圧力をかけながら回転させ、低い温度でも摩擦熱による金属溶解を起こし接合する。

接合部の変質がほとんど起きず接合部と母材の強度が変わらないため破損しにくく、接合後に強度を高める熱処理工程が不要になる。硬く接合の難しい炭素鋼や、接合後の強度低下を起こしやすいアルミニウム合金で活用を見込む。

低温摩擦接合機ではセンタードライブの採用により、間に挟む材料のみを回転させる。材料自体を回転させにくい大型材でも接合しやすい。材料同士の軸をずらした接合もしやすく、カムシャフトやクランクシャフトなど非対称で複雑形状の自動車部品製造などに対応する。

日刊工業新聞2021年2月22日

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