富士電機が低圧インバータをインドで生産へ、地産地消でサプライチェーン確保を図る

  • 0
  • 3
富士電機コンスル・ネオワットの本社工場

富士電機は2021年度からインドで低圧インバーターの生産に乗り出す。従来は日本などから部品を輸出して現地で組み立てていた。19年に買収した印電源装置大手の拠点や部品調達網を活用し、工場設備や港湾クレーンに使う低圧インバーターの現地生産体制を整える。新型コロナウイルス感染拡大など不測の事態によりサプライチェーン(供給網)が一時的に寸断されても事業を継続できるように地産地消を推進する戦略だ。

富士電機は現在、インドで低圧インバーターのうち小容量帯の製品をノックダウン生産している。21年度以降に部品の現地調達を進めて現地生産へ切り替えるとともに、製造する容量帯を拡充する。23年度までに低圧インバーターの全容量帯を生産できる体制の構築を目指す。

もともと現地法人の富士電機インド(FEI)がインド西部のムンバイ市に低圧インバーターのノックダウン工場を16年に開設していた。その後の19年に印コンスル・ネオワット・パワー・ソリューションズ(現富士電機コンスル・ネオワット、FCN)を買収し、新たに南部のチェンナイ市と西部のプネ市に工場を得た。

21年度にムンバイ市のノックダウン工場を閉鎖し、FCNの2工場に集約する。併せてFEIとFCNを経営統合し、社名を「富士電機インド」とする。インド市場では富士電機の社名が認知されており、その知名度を最大限活用して現地の工場自動化や省エネルギー需要を取り込む狙いがある。


【関連記事】 パワー半導体の規模拡大に消極的だった富士電機が攻めに転じたワケ

日刊工業新聞2020年1月22日

キーワード
富士電機

関連する記事はこちら

特集