GPSを使わずマッピング飛行の米製ドローン、警察・消防向けに提供開始

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警察・消防向けに自律ドローンや格納拠点を提供する(「スカイディオ・ドッグ」とドローン)

米ドローンメーカー大手スカイディオ(カリフォルニア州)が日本で事業を拡大する。2021年内に赤外線カメラを搭載した自律ドローン「スカイディオ・X2」の展開を警察や消防向けに始める。また機体を格納して自動で飛び立つ基地となる「スカイディオ・ドック」を、すでに展開する橋梁や施設点検用を含め提供する。日本ではBツーB(企業間)に特化して事業を伸ばす方針。

通常、ドローンを活用するには操縦者だけでなく管理者や責任者が必要。一つのドローンにつき数人が携わりコスト上昇を招いていた。スカイディオのドローンはシステムを入力すれば自律飛行が可能で、人件費の低減につながる。

同社のドローンはいずれも周囲200度が把握できるカメラを7個搭載する。複数のカメラが同一点を確認し対象との距離を測定する。機体には同社開発の人工知能(AI)を組み込んでおり、周囲をマッピングしながら飛行する。全地球測位システム(GPS)を利用しないため、室内や橋梁の下でも周辺にぶつからず運用できる。

さらにスカイディオ・X2は赤外線カメラを搭載することで、夜間飛行や火災現場の熱源探知などが可能になる。警察の捜査や消防の救助活動での活用を想定する。

同社のドローンは「自律飛行システム」を基盤として、そこにさまざまなアプリケーション(応用ソフト)を追加して運用する仕組み。アプリでは例えば橋梁点検用途のほか、安全確認の警備用途などを用意する。

日刊工業新聞2020年12月28日

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