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山善本社ビルに協働ロボットのショールーム、「3密」を回避し販促活動

山善本社ビルに協働ロボットのショールーム、「3密」を回避し販促活動

山善は来年1月、本社1階に協働ロボショールームを開設。販促活動に力を入れる

山善は2021年1月、本社ビル(大阪市西区)1階に協働ロボットのデモンストレーションを披露するショールームを設ける。既存の事務スペースを改装して、専任の営業担当者による現物を用いて使い方指南など、生産現場の省人化に貢献する協働ロボットを売り込む。工作機械販売などが中心の専門商社で協働ロボの専用ショールーム開設は珍しい。

山善本社1階のショールームは約130平方メートルの面積。ビル外側からも協働ロボット展示の様子を見えるようにする。ファナックや台湾テックマン・ロボット、スイスABBなどの協働ロボットによる実演風景を披露する。

実演は19年10月に組織した協働ロボ販促チーム「テックウーマン」が中心になる。若手女性社員6人程度によるチームで、女性でも簡単に使えることをPRする狙いがある。ショールームでは実演以外に遠隔サービスや動画投稿サイト「YouTube」で扱い方指南も配信する。

山善は4月にシステムインテグレーター(SI)や大手メーカーなど約30社が参画する任意組織「山善FA・SIer会」を発足。SFS(スマート・ファクトリー・ソリューション)支社、FAE(ファクトリーオートメーションアンドエンジニアリング)支社による自動化対応の売り上げで、数年後に2支社計100億円到達を目指している。

「生産現場の『3密(密閉・密集・密接)』回避貢献にマッチする」(山善の中山勝人執行役員)として、協働ロボットの多彩な販促活動に力を入れる。

日刊工業新聞2020年12月23日

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