100インチの大画面をARで! KDDIが5Gスマホと繋がるスマートグラス

  • 0
  • 4
5Gスマホを活用したAR会議も開発中

100インチ仮想画面で没入感

【重さ106g】

KDDIは、エンリアル(中国・北京市)と共同開発したスマートグラス「エンリアルライト」を発売した。重さは約106グラム。第5世代通信(5G)スマートフォンに接続し、動画などを100インチ相当の仮想スクリーンで視聴できる。スマートグラス越しの空間に映像を映し出す拡張現実(AR)を大画面で没入感を持って楽しめることから、「5G体験を拡張できる」と上月勝博5G・xRサービス企画開発部長は自信をみせる。

【複数アプリ展開】

エンリアルが開発したシステムを通じ、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」のアプリケーション(応用ソフト)の大部分を利用可能。グラス上にスマホ画面と同じ映像を大きく映し出す。「ユーチューブ」「テラサ」などの動画配信サービスで動作確認した。

複数のアプリやブラウザーを同時に展開でき、調べ物をしながら大画面で動画を見るなどの使い方も想定する。「パソコンやスマホとは異なり、外出先でも、のぞき見を気にせず映画などを視聴できる」と上月部長は説明する。

【一体型より軽量】

スマホ側の通信機能やバッテリーを用いるため、コンピューティングユニット一体型のグラスに比べて軽量でかけやすい。シンプルなデザインで外出先でも違和感なく使える。

消費税込みの価格は6万9799円。対応スマホはソニーの「エクスペリア5II」、韓国サムスン電子の「ギャラクシーノート20ウルトラ5G」の2機種のみだが、今後、対応機種を増やす。

スマートグラスは、現場の作業者が装着し、遠隔の熟練者から音声や映像で指示を受けるなどの用途でも使われる。KDDIも個人向けだけでなく、法人向けにARでマニュアルを表示する作業支援システムを提供する計画だ。

専用アプリのラインアップ拡充も急ぐ。米スペーシャルとAR会議システムを開発するほか、人間そっくりのコンピューターグラフィックス(CG)が利用者を案内する「バーチャルヒューマン」の実用化も検討する。スマートグラスの発売を機に、5Gの高速大容量などの特徴を生かした身近なサービスが広がりそうだ。(苦瓜朋子)

日刊工業新聞2020年12月9日

関連する記事はこちら

特集