経済活動に不可欠となった除・抗菌、新しい市場も増えてきた!

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かごの持ち手を自動で一つずつ持ち上げて紫外線を照射

防疫対策で経済止めない

新型コロナウイルスが収束を見せない中、ショッピングモールや複合施設で除菌、抗菌の取り組みがこれまで以上に強化されている。除菌装置の導入、抗菌コーティングの実施などで、目新しさよりも徹底を重視することにより、感染拡大やコロナ慣れを防ぐ狙いだ。人が集まる場所での防疫対策は、経済活動を止めないためにも必要不可欠になってきた。

【紫外線照射】

イオンリテールは、買い物かごを除菌する装置「ジョキンザウルス」を、「イオン」や「イオンスタイル」の計12店舗に導入を始めた。同装置はニューネクスト(京都市南区)との共同開発品。積み重ねたかごの持ち手を一つずつ自動で持ち上げて、紫外線を照射し、持ち手の裏側まで除菌する。「15秒の照射で、主要部分の除菌率は99・97%」(イオンリテール)という。1回当たり約12分でかご60個の除菌が可能で、従業員が一つひとつ拭き上げる作業負荷も低減する。

同じくイオングループのまいばすけっとは、光触媒除菌脱臭機「ターンド・ケイ」を、2021年2月までに全店(約900店)に導入する計画。カルテック(大阪市中央区)製で、壁掛け式と電球式を設置する。

【薬剤を噴霧】

西武プロパティーズは、運営する複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」(東京都千代田区)内にある、オフィスエリアと商業エリアの共用スペースに抗菌コーティング加工を施した。増員した消毒作業の専従清掃スタッフがエレベーターや手すり、オフィス入り口などに、抗菌製品技術協議会(SIAA)の認定を取得した薬剤を噴霧。これまでの定期的な巡回消毒の追加対策だ。

【汚染物質測定】

清掃箇所の清潔度を見える化し、対応しているのはイオンディライト。自社が提供する清掃サービスでは、清掃直後に検査をして有機物など汚染物質の総量を測定。一定水準に満たない場合は作業方法を見直し、作業スタッフを教育して改善を続けている。

こうした除菌、抗菌の取り組み強化は、「安心、安全」につながり、特に来店客が多い商業施設などでは売り上げにも影響する。経済活動の視点から見れば、さらに技術や商品の開発が進むと見られ、新たな市場として注目されている。

日刊工業新聞2020年12月8日

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