伝統工芸品に息吹与える料理器具開発が面白い

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「半生パン焼き陶板」もクラウドファンディングを活用して販売した

伝統工芸品に新たな息吹を与える―。アメイズプラス(名古屋市中村区、山本良磨社長、052・485・4759)は、埋もれつつある伝統工芸品の持つ機能を取り上げ、土鍋やスクイーザーといった料理器具として提案する。販売は電子商取引(EC)やクラウドファンディング(CF)を活用している。

アメイズプラスは「情報製造小売業(ISPA)」という形態で事業展開する。世界7カ国90社の提携工場に生産を委託し、自社は企画と販売に特化。家のリビングに置けるトランポリン「シェイプキューブ」など会員制交流サイト(SNS)で注目を集めた商品を手がけてきた。

現在、同社が力を入れるのが伝統工芸の機能を生かした商品開発だ。例えば三重県の伝統工芸品「萬古焼(ばんこやき)」の食材の芯まで熱が通り、水分の減少も抑えられる特性に注目した。9月に萬古焼の「半生パン焼き陶板」を開発。陶板は肉や野菜などを焼くのがほとんどだが、同製品はパン専用に設置面積を減らして焦げにくくし、均一に火が通るようにした。

売り方も工夫する。「作り手のストーリーを重視している」(山本社長)ため、まずは共感した人が購入するようにCFサイト「マクアケ」を活用。その後は自社ECサイトや写真共有アプリケーション(応用ソフト)「インスタグラム」を通じた販売を行う。

山本社長は伝統工芸にこだわる理由を「失われつつある価値を再評価するため」と強調する。今後も伝統工芸品を再発見し、商品を生み出していく。(名古屋・浜田ひかる)

日刊工業新聞2020年11月27日

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