【新型コロナ】呼吸をAI解析で肺炎重症化を予測、村田製作所がシステム開発へ

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完成した聴診センサーモジュール(左)と、試作機イメージ(中央)

村田製作所は京都府立医科大学の島田順一教授らと共同で、新型コロナウイルス感染症などによる肺炎重症化を早期検出するシステム「Aurora Scope(オーロラ・スコープ)」を開発する。呼吸音の変化を人工知能(AI)が解析し、重症化を予測する。2021年1月に試作機を完成し、国内外での事業化に向けた検討を進める。

同システムは、身体に貼り付けた直径約30ミリメートルの小型デバイスを通じ、在宅で呼吸状態や体温、心電を管理する仕組み。新型コロナをはじめとするウイルス性肺炎で陽性と判定された軽症者を主な対象とし、早期に重症化の兆候を把握する。

同社の圧電センサー技術を聴診向けに応用し、呼吸音から肺炎の重症化につながる信号を検出する。衣服のすれなど雑音を消去するノイズキャンセリングのほか、音の変化を画像化する技術を採用する。AIによる解析精度を高め、聴診を自動化・省力化する。

呼吸音の変化は、SpO2(血中酸素飽和度)の変化よりも早い段階で現れるという。在宅で使用できるのが特徴で、取得した医療データは無線でサーバーに送信する。医師などが遠隔から非接触で患者の重症化リスクを管理できる仕組みとする。

すでに聴診センサーモジュールは完成している。今後はシステムの機能や使用性の評価を進めるとともに、医療機器としての承認取得を含む事業化に向けた検討に入る。

日刊工業新聞2020年11月10日

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