中国に負けるな!トヨタ系部品メーカーがDX加速

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ファインシンターが供給する自動車部品(同社公式サイトより)

ファインシンターは生産体制の競争力強化に向けたデジタル変革(DX)を加速する。2021年にDXに取り組む部署を新設するほか、金型製作部門でIoT(モノのインターネット)を活用したタブレット端末を導入する。タブレットは製品工場にも展開する方針。生産効率の向上などを実現し、成長著しい中国メーカーなどに対し、グローバルでの競争力を高める。

ファインシンターは21年1月、テクニカルセンター内に「DX推進G(仮称)」を新設する。電子決済や勤怠管理など事務面でのDXを進めるほか、生産管理のデジタル化にも取り組む構え。モノづくりの見える化と効率化につなげる。

生産現場のIoT化にも取り組む。21年4月に本社(愛知県春日井市)の金型製作部門で、作業者が金型の生産工程や機械の稼働状況などを把握できるタブレットを導入。作業指示も手軽に確認できるようにし、作業効率を高める。井上洋一社長は「21年度末めどに製品工場にも展開したい」と話す。

デジタル化推進の一環として、10月にはデジタル技術推進室内に「3D生準G」を設けた。リードタイムの短縮などを図るため、2次元(2D)の図面だけでなく3次元(3D)の製品データにも対応できるようにし、図面の精度向上や金型設計を効率的にする。

ファインシンターは粉末冶金技術を活用した自動車部品を得意とする。デジタル化の推進のほか、次世代対応に向けた製品開発などにも力を入れる。ハイブリッド車(HV)などで用いるインバーター用部品のリアクトルコアの増産を進めるほか、燃料電池車(FCV)向け部品などの開発にも取り組む。

日刊工業新聞2020年11月6日

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