小田急が終電20分繰り上げ、来春にダイヤ改正
小田急電鉄は4日、持続的な鉄道メンテナンス体制を狙いに、2021年春のダイヤ改正時に実施するダイヤ見直しの概要を発表した。終電を20分程度繰り上げて、全列車を1時前に運転終了する。一部の初電も10分程度繰り下げて、終電から初電までの“保守間合い”を30分程度広げて4時間確保する。一部区間では増発し、差し引きの削減規模は区間短縮を含めて20本。
影響は全利用者の約0・5%と推定する。業績影響は軽微の見込み。
新宿発の終電は、向ヶ丘遊園(川崎市多摩区)までの駅で10分程度、町田(東京都町田市)・海老名(神奈川県海老名市)・小田急多摩センター(東京都多摩市)などでは20分程度繰り上がる。
企業の働き方改革の浸透を背景に、深夜帯の利用は減少傾向にあったが、新型コロナウイルスによる在宅勤務の推奨や外出自粛の影響でこれが加速。行動様式の変化が、従来の姿には戻らないと予測して、終電繰り上げに踏み切った。
日刊工業新聞2020年11月5日