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商品戦略の転換で2年前に比べて約3倍売り上げが伸びた!日清オイリオの食用油

栄養補助食品で新たな需要開拓

日清オイリオの食用油「MCTオイル」が好調だ。9月の販売量は前年同月比約2・1倍と倍増。美容やダイエットに関心が高い女性を中心に、飲料や料理に加える栄養補助食品として新たな需要を開拓している。

MCTオイルはココナツなどに含まれる天然成分「中鎖脂肪酸」を取り出したもので、無色透明、無味無臭。体に直接取り込まれ、素早くエネルギーになる特性があるため、1970年代から高齢者向け栄養補助食品として展開していた。

商品戦略を大きく変えたのは17年。中鎖脂肪酸の継続摂取が脂肪を燃焼しやすい体質に変化させる効果があることに着目し、パッケージなどを一新。商品戦略部ウェルネス食品課の長門石亮課長は「SNSなどで情報発信し、需要を喚起している」という。ターゲットに合わせてコミュニケーション戦略を変更したことも奏功し、MCTオイルの4―9月の販売量は17年比約2・7倍に拡大。新機能の発見と商品戦略の転換が食用油市場の活性化につながっている。

日刊工業新聞2020年11月2日

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