スバルの新世代「アイサイト」、手頃だけじゃないこの技術進化を見逃すな!

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新型アイサイトはハンズオフを備えたADAS機能を備える

より一般道での安全性を高める

衝突軽減ブレーキなど運転支援システムの先駆けとなったSUBARU(スバル)の「アイサイト」が新世代モデルに生まれ変わった。センシング技術を高め、高速道路でのハンズオフなどを備えた先進運転支援システム(ADAS)を付加して年内発売のスポーツワゴン「レヴォーグ」に初搭載される。スバルは先進的な安全技術を提供しながら購入しやすい価格に抑え、顧客への普及を目指す考えだ。(松崎裕)

「死亡交通事故のシナリオを分析し、段階的に機能を追加する」。10月初めに報道陣向けに開かれたレヴォーグの試乗会で、スバルの藤貫哲郎執行役員最高技術責任者(CTO)は、運転支援システムに必要な機能を少しでも多く搭載する考えを示した。

新型アイサイトはセンシング技術を高め、これまで難しかった一般道での交通事故シナリオを防ぐ安全機能を充実させた。横断中の飛び出し自転車や、右左折時の歩行者の衝突、右折時の対向車の衝突の回避支援機能を追加した。街中の死角となる交差点での事故リスクを減らすことができ、より一般道での安全性を高めている。

今後の安全技術の進展について、アイサイト開発責任者である柴田英司第一技術本部自動運転PGMゼネラルマネージャーは「交通事故リスクを判断するためにセンシング技術をどう磨くかが重要」と、センサー技術の進化が安全機能を左右するとみる。

一般的にハンズオフなどの先進運転支援技術は、プレミアムカーへの搭載が中心だ。日産自動車の高級セダン「スカイライン」に先進運転支援技術「プロパイロット2・0」を搭載したグレードは税込み価格557万円から。独BMWも日本市場に投入した「3シリーズセダン」は同489万円から機能を備える。

一方、スバルは先進運転支援技術を搭載しても、一般消費者が手が出せる普及価格帯にこだわった。ハンズオフ機能などADAS機能を搭載したレヴォーグは同348万円から。価格を抑えるため、高精度のセンサーを安全確保に必要な最小限の数に抑えコストを削減した。さらに長年アイサイトの技術で培ってきたノウハウを組み合わせ、費用対効果が高く他社の車と遜色ない安全性能を備えた。

かつて、アイサイトの前身として発売した「ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)」が顧客設定と価格が見合わず、高すぎて売れなかった経験を持つ。その経験を糧にし、手頃な価格で使える安全技術の開発に力を入れてきた。顧客ニーズを取り込むことで安全技術の普及につなげていく考えだ。

日刊工業新聞2020年10月23日

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