食用コオロギのEC販売開始、新型コロナでペットフードの需要増

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生きたコオロギは透明の樹脂ケースで送られてくる(太陽ホールディングス提供)

太陽ホールディングス傘下で食用コオロギを取り扱う太陽グリーンエナジー(埼玉県嵐山町、荒神文彦社長、0493・62・9001)がインターネット販売を始めた。ペットの餌など飼料用として、コロナ禍で買い物に出づらい飼い主らに訴求している。

現在、年間1トン程度の食用コオロギを出荷し、ラーメンやせんべいなどの原料に利用されている。今後は「3年以内に年間12トンまで増やしたい」(荒神社長)意向で拡販策の一つに飼料用の市場開拓を据える。東北サファリパーク(福島県二本松市)と飼料用昆虫の共同研究をする中で「ペット向けにも需要があることが分かった」(同)ため、爬虫(はちゅう)類や鳥類を中心にペットフードとしての販売を本格化させた。

他方、コロナ禍による外出自粛で「コオロギ担当の若手社員が、飼っているトカゲの餌を買いに行けず困っていた」(同)。そこで飼料用コオロギのネット販売に商機があると判断。8月に専用サイト「太陽グリーンファームクリケット」を開設した。「トカゲやフクロウは生きている生物を好む」(同)ため、生きたままの販売が中心。価格は30グラムで1650円(消費税込み)。冷凍品は100グラム2200円(同)。

太陽グリーンエナジーはペットがコオロギを食べている場面をインスタグラムに投稿してもらうオープン記念キャンペーンも実施。コロナ禍で展示会などでの宣伝ができないため、今後も会員制交流サイト(SNS)を絡めたイベントを検討中だ。まずは月100件の販売を目指す。(川越支局長・大橋修)

日刊工業新聞2020年10月23日

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