シャープが開発、パーテーションに最適な透明液晶ディスプレーの実力

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ディスプレー越しに対話しやすくした

シャープはパーテーションに適した32型透明液晶ディスプレーを開発した。透過率を60%以上に高めることで、ディスプレー越しに対話しやすくした。周囲の明るさが変化しても映像が鮮明に表示され、屋外での活用も期待できる。2021年度上期にも量産予定。新型コロナウイルス感染症対策として需要を見込み、公共施設の受け付け、オフィス、飲食店などに提案する。

液晶材料を見直し、光の散乱を制御する独自技術を確立。光の散乱と透過を制御することで、白色などの単色で映像を表現する。一般的な液晶ディスプレーに不可欠な部材である偏光板とカラーフィルターを不要にすることで、光の遮りを減らして透過率を高めた。

必要な光の量が少なく、消費電力を10分の1以下に抑えた。利用環境によっては、バックライトも不要となる。20日開幕する家電・ITの総合展示会「シーテック2020オンライン」で公開する。

シャープはすでにシースルー液晶ディスプレーを製品化しているが透過率は10%以下。ディスプレーの向こう側が見えづらい。他社では有機ELの透明ディスプレーもあるが、発光素子で光が遮られ、透過率を高めるには限界があるという。

まずは他社との連携も想定しながら、パーテーションとしての製品化を進める。既存の液晶ディスプレーの生産ラインを活用して量産する。90型製品の試作品も製作しており、今後は製品ラインアップを広げて提案を強化する考えだ。

日刊工業新聞2020年10月19日

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