「ネジ」の情報たっぷりサイトで新規顧客を狙う!DXで新たな営業体制
【東大阪】ハードロック工業(大阪府東大阪市、若林雅彦社長、06・6784・1131)は、デジタル技術を導入し営業体制を刷新する。このほど社長直属のデジタルマーケティング推進室を設置した。19日には主力製品の緩み止めナットの専門情報サイトも開設する。営業部門と技術部門が連携し、顧客の開拓と問題解決に取り組むとともに、ネジによる締結に役立つ情報の発信力を強める。
デジタルマーケティング推進室は専任の室長と、営業、開発・技術、システム、資材購買の各部門兼任者を合わせた8人で発足した。従来の縦割りと異なる横断的な組織として、デジタル技術による新たな営業基盤とする技術情報サイトの開設・運用で協力する。
同サイトはネジの働きで最も重要な緩まない技術を中心に、さまざまな産業の締結に関わる技術者の閲覧を想定する。ネジの基礎知識、締結部の安全確認、科学的検証や緩みのトラブルと解決事例を分かりやすく解説する。
オンラインでの技術相談も受け付ける。新型コロナウイルス感染症拡大で活動を制約されている営業社員の顧客サポートもサイトで補完する。メールマガジンも名刺交換者ら約2万人に発行する予定。若林社長は「技術情報サイトを通じ、これまで提案できなかった業種や企業などにも当社の緩まないナットを訴求したい。営業体制のデジタル変革(DX)と位置付け、顧客の満足度を高める」と意欲を示している。
日刊工業新聞2020年10月16日