コンビニ弁当・パスタの自動盛り付けロボットがすごい!過酷な人手作業を代替

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定量のパスタをつかむロボットハンド

イシダ(京都市南区、石田隆英社長、075・771・4141)は、コンビニエンスストアの弁当やパスタ、総菜などの盛り付けを自動化するロボットを開発、来春にも市場投入する。パスタ製品などを手がける中食ベンダーや、和総菜などの食品メーカーと実証実験に入った。過酷な人手作業を代替するとともに、品質管理の向上や省人化といった顧客ニーズへ対応する。

盛り付けを自動化するロボットは人工知能(AI)ベンチャー、DeepX(東京都文京区)との共同開発。食品の製造、搬送、検査などでは自動化が進んでいるが、弁当や総菜などの盛り付けはいまだ人手が中心で自動化が課題とされていた。具体的な発売時期や価格、販売目標などは今後詰める。

コンビニ向けパスタなどの製造現場では、ゆでたての熱い状態で人が定量を感覚でつかみ、トレーに盛り付けているのが現状。この作業をAIと、運ぶ課程で計量する機能を持つイシダのロボットハンド技術で代替する。

まず、ゆでた後のパスタの山をAIで画像認識。定量をハンドでつかむため、パスタの山のどの位置に、どの程度の深さで動作すれば良いかを判断し、ハンドを突っ込んだ時に受ける力から、つかみ具合も調整する。

ひじきなどの総菜、唐揚げなどの揚げ物をはじめ、多様な食品にも応用できる。ご飯やおかずを複数入れる弁当に対しては、一度に複数のロボットハンドを作動し、一度で盛り付けるといった使い方も視野に入れている。

食品業界向け計量・包装機器大手のイシダは、AI活用に積極的。すでに量り売りの肉じゃが、野菜炒めなどを判別してレジでの作業負担を軽減する総菜認識システムを小売り店向けで実用化済み。鶏肉の残骨を人工知能(AI)で検出するX線検査装置も発売している。


ロボットメーカーも一目置く、異能の技術者集団の正体

日刊工業新聞2020年10月13日

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