細胞の培養液に肌のはりを保つ有効成分が染み出た!化粧品として販売

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独自の細胞培養システム「CulNet System」の培養液にしみ出した成分を化粧品に活用

インテグリカルチャー(東京都文京区、羽生雄毅社長、03・5925・8301)は、アンチエイジングを目的とする化粧品を開発する。同社が実施した細胞培養で、培養液に肌のはりを保つ有効成分が染み出ていることを発見した。自社ブランドの化粧品を作り、化粧品市場に参入する。現在、配合成分や容器の材質などを検討中で、2021年4月の製品化を目指す。

インテグリカルチャーは、どんな動物細胞でも安価で大量に培養できる独自技術「CulNet System(カルネットシステム)」を持つ。鶏の有精卵の細胞を培養した際、培養液内に肌がはりを保つことを助ける成分があることを見いだし、化粧品で実用化を決めた。

カルネットシステムは細胞を活性化して増やす仕組みで、培養液に細胞由来の老化などの抑制が期待できる成分が染み出すことがあるという。

これらの成分を活用し、独自の化粧品を開発する。製造は外部に委託する。今後、製品の内容やコンセプトなどをブランディングし、同社ならではのメッセージも盛り込みたいという。

羽生社長は「細胞培養技術から生まれる製品の第1弾となる。美容への貢献が目的だが、当社の培養技術や取り組みを知ってもらうきっかけにもしたい」と話している。

インテグリカルチャーは、カルネットシステムを活用した培養肉の開発などを手がける。家畜を育てるエネルギーが膨大であることに着目し、環境負荷低減に取り組む。化粧品も環境に配慮した容器などを採用する方針。

日刊工業新聞2020年10月9日

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