来年度予算、「宇宙関連」概算要求は5割増の5440億円。何に使う?
内閣府宇宙開発戦略推進事務局は9日、2021年度の政府全体の予算概算要求のうち宇宙開発関係分野をとりまとめ、20年度比49%増の5440億円になると発表した。20年度当初予算3005億円と19年度補正予算647億円を合わせた3652億円を超え、過去最大の5000億円超を要求する。
府省庁別では文部科学省が2809億円で全体の過半数以上を占めトップ。内閣官房が886億円、防衛省が567億円と続いた。
文科省は、24年に宇宙飛行士の月面着陸を目指す米国の「アルテミス計画」に向けた研究開発などに810億円を盛り込んだ。さらに、21年度に試験機1号機の打ち上げを予定している新型基幹ロケット「H3」の開発・高度化に206億円を計上する。先進レーダー衛星の開発に157億円を充て、技術試験衛星9号機の開発費に134億円盛り込む。
日刊工業新聞2020年10月12日