「HTV―X」「ゲートウェー」...宇宙予算は4割増で初の5000億円超え!

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月周回有人拠点「ゲートウェー」

政府の2021年度予算の概算要求で、宇宙関連予算は20年度当初予算比で約40%増の5000億円超になる見込み。同予算が5000億円を超えるのは初めて。文部科学省が2809億4800万円となり、府省別でトップ。内閣府や防衛省などの取り組みにも予算を要求する。5年ぶりに改定された宇宙基本計画のキャッチフレーズである「独立した宇宙大国」を目指し、宇宙開発の促進が期待される。

文科省は、24年に宇宙飛行士の月面着陸を目指す米国の「アルテミス計画」に向けた研究開発などに約810億円を盛り込む。新型宇宙ステーション補給機「HTV―X」の開発や月を周回する有人拠点「ゲートウェー」での有人滞在技術の研究開発、高精度月面着陸の技術実証などを行う。

内閣府ではアルテミス計画などの研究開発・実証のための調整費として新規で192億9300万円を盛り込む。

また、準天頂衛星の持続測位を可能にする7機体制の構築に向けた準天頂衛星5号機と6号機、7号機の開発や整備に304億8500万円を充てる。

防衛省は、新鋭ミサイルの探知や追尾するための小型人工衛星網の研究に2億円を充てる。また、宇宙空間を監視する衛星整備の関連費用として343億円を盛り込んだ。

政府の科学技術関連予算は、20年度に続き21年度も4兆円超になると見られる。井上信治万博・科学技術相はアルテミス計画について「経済効果や安全保障にも影響する。しっかり取り組みたい」と語っている。

日刊工業新聞2020年10月7日

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