プラネタリウムの映像配信もサブスクに、コニカミノルタが新サービス
コニカミノルタは、国内のプラネタリウム館向けに、映像配信の定額制サービス「コネクテッド・ドーム・ライブラリー」の提供を2021年1月に始めると発表した。同社のほか、制作・配給会社や教育施設が制作した映像コンテンツを、クラウド経由で配信。プラネタリウム館は、ダウンロードしたコンテンツを専用サーバーに格納してそのまま上映できる。従来新プログラムを上映するのに必要だった機器の設定などが不要になるため、休館日の短縮につながる。20年度に5館、21年度に13―15館のサービス契約を目指す。
同サービスでは「天文・宇宙」「自然・科学」「アニメーション」などのジャンルの映像コンテンツを18本そろえる。価格は、年3本上映可能なスタンダードプランで180万円(消費税抜き)、年5本上映可能なプレミアムプランで240万円(同)。両プランは、コンテンツ上映に必要となる専用のセットトップボックス(STB)の貸与とメンテナンス費用もセットで提供する。
コニカミノルタプラネタリウムの古瀬弘康社長は、新サービスの導入で「プラネタリウムを『人が集まる施設』にし、観光の活性化や地域の方のリカレント教育の場として利用してほしい」と述べた。日本では現在約350館のプラネタリウムが稼働している。
日刊工業新聞電子版2020年10月10日