SHOWROOMが展開へ。縦型動画アプリの勝算

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画面いっぱいに映像を表示できる

SHOWROOM(東京都渋谷区、前田裕二社長)は、スマートフォンでの視聴に特化した縦型動画を楽しめるアプリケーション(応用ソフト)「smash.(スマッシュ)」の提供を22日に始める。前田社長は「第5世代通信(5G)の活用により、スマホでもプロ(の映像制作者)が満足する高品質の映像を途切れなく、低遅延で視聴できる」と期待する。

【没入感高める】

「(縦型動画)は人を最も魅力的に見せることができる」―。前田社長は縦型動画に着目した理由をこう話す。縦型動画はスマホの画面いっぱいに余白なく映像を表示し、没入感を高める。再生時間をテレビ番組や映画より大幅に短い5―10分とするほか、利用者同士が盛り上がれるコメント機能や、好きな動画の一部を切り取って保存する機能、会員制交流サイト(SNS)で共有するシェア機能などスマホの利用用途や機能に沿ったサービスとした。

「smash.」の利用料金は月額550円(消費税込み)。歌手のきゃりーぱみゅぱみゅや、お笑いコンビの和牛、非対面で制作した演劇をインターネット配信することで知られる「劇団ノーミーツ」の作品などを公開予定。そのほか、芸能事務所や映像制作会社と協力し、2021年3月末までに2600本のコンテンツをそろえる。当面はプロの制作者とタレントによる映像を配信するが、将来的にはアマチュア制作者にも開放し、「クリエイター育成の場にもしたい」(前田社長)という。

【エンタメ主役】

SHOWROOMは3月にKDDIと資本業務提携を結び、出資を受けた。21年3月までに加入した全利用者を対象に3カ月無料とするほか、KDDIのスマホ契約者には半年間無料とする。高橋誠KDDI社長も「5G時代はエンターテインメントコンテンツが主役。動画配信サービスに選ばれる通信ネットワークを提供したい」と話す。

両社は同サービスを提携の第1弾としており、今後も動画配信で協業する予定。5Gエリア拡大と対応端末の拡充に比例する形で5Gの高速大容量、低遅延通信を生かしたスマホ向け動画配信サービスの開発が進むことになる。(取材=苦瓜朋子)

日刊工業新聞2020年10月7日

キーワード
SHOWROOM 動画 KDDI

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