塩水5000時間噴霧でも錆びない、ミネベアミツミのボールベアリングがスゴい!

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ミネベアミツミのボールベアリング。塩水噴霧後5000時間以上が経過した新製品(右)と従来品

ミネベアミツミは独自の錆にくいステンレス鋼を使った外径22ミリメートル以下のボールベアリング「ギガプロテクションシリーズ3」を開発した。従来のステンレス鋼と比べて200倍以上、錆にくくなった。搭載製品の寿命の延長やメンテナンス作業の低減などに寄与する。2021年3月に量産を開始予定。年間400万―500万個の販売を目指す。

新製品はステンレス鋼の原材料である合金元素に、新たな元素を付加することなどにより防錆性を高めた。塩水噴霧試験では噴霧後5000時間以上経過しても錆は発生しなかった。従来品は約24時間後には錆が発生した。

塩害や消毒の必要がある環境下で使用される釣りざおのリール、各種医療関連機器のほか、自動車用ラジエーターファン、燃料電池用冷却ファン、食品関連など幅広い用途を想定する。

これまでは防錆性を向上するための手段として特殊な表面改質処理を施していた。新製品はこの作業が不要となり、排水処理などの環境負荷軽減にもつながる。

材料である独自のステンレス鋼は、製造工程で新規の設備や器具を導入せずに量産できるため、鋼材メーカーにかかる負担も少ない。今後は他のサイズのベアリングへの技術転用も視野に入れる。

ミネベアミツミは外径22ミリメートル以下のボールベアリングで世界シェア約60%を握る。

日刊工業新聞2020年9月23日

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