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ミネベアミツミが軽井沢に新開発拠点、機械加工品特化の狙いとは?

ミネベアミツミは、ボールベアリングや航空機用部品など機械加工品の技術に特化した研究開発拠点「軽井沢本社テクノロジーセンター」を、軽井沢工場(長野県御代田町)内に新設する。投資額は37億円。製品開発だけでなく、素材や生産設備など機械加工品に関わる技術力も強化する。2022年3月までに完成する予定。

ミネベアミツミでは今回の新たな研究開発拠点を、21年度に迎える創立70周年記念事業の一環として開設する。

敷地面積は、約9000平方メートルで地上7階建て。機械加工品製造の新技術をグローバルで発信する、象徴的な存在として機能させる。

同社では同センターに、これまで各地に点在していた機械加工品のエンジニアと同工場内にある技術本部機械加工品開発部門を集約する。さらに、開設に伴って、新たに28人の採用も予定する。

軽井沢工場はボールベアリングなどを生産するほか、製造技術の開発や海外工場の支援なども担う。機械加工品のマザー工場として位置付けていることから、同工場内で新設することにした。

同社の機械加工品事業の20年3月期の売上高は、1808億円。同センターの開設により、ニーズにすばやく対応できるよう開発力を強化する。

同センター建設は長野県の「信州ものづくり産業投資応援条例」に基づき、助成の対象となる事業として認定された。

この助成金は、設備投資額の一部に充てる。

日刊工業新聞2020年9月22日

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