名古屋活性化に期待のプロジェクト幕開け、テレビ塔も「ミライタワー」に

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「学びの森ゾーン」に広がる「シバフヒロバ」

開放的な公園を目指す―。日本最大級のパークPFI(民間資金を活用した社会資本整備)事業「Hisaya―odoriPark(ヒサヤオオドオリパーク)」が18日、名古屋栄地区に誕生した。約1年半かけて整備した大型まちづくりプロジェクトで、名古屋の中心市街地活性化の期待を担う。一方で、開発を主導した三井不動産は「(新型コロナウイルス感染症拡大で)経済効果の見通しは難しい」(牛河孝之アーバン事業部長)と、先行き不透明な幕開けに気を引き締める。(名古屋・浜田ひかる)

【4つのゾーン】

新たに誕生したヒサヤオオドオリパークは三井不動産の新ブランド「LAYARD(レイヤード)」の一つ。宮下公園(東京都渋谷区)に続く2施設目。敷地面積約5万4000平方メートル、南北約1キロメートルのエリアに35店舗が出店した。

エリアはテーマごとに四つある。大型芝生広場が広がる「学びの森ゾーン」、食を楽しむ「アーバンリゾートゾーン」、名古屋テレビ塔が位置する「コミュニケーションゾーン」、そして愛知県芸術劇場やオアシス21など栄地区が中心となる文化施設が隣接する「シンボルゾーン」だ。

店舗にも注目が集まる。3Dプリンターやレーザーカッターを設置した体験型のカフェ「ファブカフェ」や、読書会や撮影会などのイベントを開催する書店喫茶「天狼院書店」など、22店舗が名古屋初出店した。

公園内の店舗のうち、22店舗が名古屋初出店

【テレビ塔再出発】

また同日、公園に位置する日本最古の名古屋テレビ塔も、1年9カ月にもおよぶ免震工事期間を経て「ミライタワー」として再出発した。全15室のスモールラグジュアリーホテルや仮想現実(VR)施設、コワーキングスペースなど9店舗が新たに入居した。

名古屋テレビ塔の大沢和宏社長は「古いものと新しいものを融合させ、新たな観光地として情報発信をしていきたい」と意気込みを語った。動画での情報発信なども検討しているという。

公園内に残る南エリアの再開発や多目的アリーナの構想など、今後も新たなまちづくりに向けた開発は進む。周辺では24年に「中部日本ビルディング(中日ビル)」、26年には「錦三丁目25番街区」など数々の再開発計画も控える。名古屋栄地区のまちづくりに詳しい名古屋工業大学の伊藤孝紀准教授は「今後の公園とまちづくりの密な連携に期待したい」と再開発の行方を見守る。

日刊工業新聞2020年9月18日

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