「脱・液晶への道」、JDIが画面どこでも指紋を認識するセンサー兼タッチパネル開発!

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指紋センサー兼タッチパネルを使った模擬スマホ(指紋画像は加工)

ジャパンディスプレイ(JDI)はスマートフォンなどの画面のどこに触れても指紋を検出できる指紋センサーを開発した。タッチパネル機能も有する。現在の一般的なスマホは画面のあらかじめ決まった場所でのみ指紋を認識する方式だ。新たなユーザーインターフェースを実現し、操作やソフトウエア開発の自由度向上につなげる。早ければ2021年内の量産開始を目指す。

JDIは今回、ディスプレー上に載せる静電容量式指紋センサーの電極を細かく加工することで、画面全体から指紋データを取得できるようにした。ICや基板も独自開発した。現在スマホによく使われる指紋センサーはボタン部分に埋め込まれるか、透明でディスプレーと一体化していても指紋を検出できる場所は限定される。

試作したセンサーの大きさは6・5型で、センサー解像度は従来比約25%増の1インチ当たり313ピクセルに高めた。指紋検出速度は134ミリ秒となる。

指紋センサー兼タッチパネルのため、二つの機能をICで瞬時に切り替える。タッチパネル時は“センシングの網の目を粗く”して指の動きを捕捉し、指紋センサー時は“網の目を細かく”して指紋を検出する仕組みだ。

現在、顧客と商談を進めており、仕様などが固まり次第、量産へ移る計画だ。JDIが掲げる脱・液晶パネル依存戦略の一環として、指紋センサー兼タッチパネル単品での提供も検討する。

また、開発した指紋センサー兼タッチパネルは複数の指の指紋を同時に検出する用途でも使える。空港での出入国審査時などの指紋登録・認証に導入すれば、より高度な本人確認を実現できる。

日刊工業新聞2020年9月17日

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