三菱重工とENEOSが共同開発の点検ロボット、22年度に実用化へ
三菱重工業は、製油所向けの防爆性能を持つ点検ロボットの第2世代機をENEOSと共同開発することで合意した。計器の読み取りなどに必要な機能を取り入れて、データの収集に役立てる。プラントの点検員による作業をロボットが代替することを想定し、2022年度の実用化を目指す。
両社はプラントの巡回点検が可能なロボット「エクスローバー」の第2世代機に、計器に正対して撮影するのに必要な技術を実装する。現場で取得するデータの質と量を向上させる。点検の代替に加え、緊急時に人が立ち入れない場所でも利用できるようにするのが狙い。
両社は防爆型監視ロボットにかかわる共同研究契約を18年に締結し、自律巡回走行や各種センサーによるデータ取得の実証を進めてきた。巡回点検に向けて基本的な機能要件を満たしているとしている。防爆性能により引火性ガスの中でも作業できる。
日刊工業新聞2020年9月11日