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バリ取りシステム事業へ参入するJOHNANの狙い

バリ取りシステム事業へ参入するJOHNANの狙い

開発したアルミダイカスト向けバリ取りロボットシステム。ワークの6面加工が可能

JOHNAN(京都府宇治市、山本光世社長、0774・43・1369)は、「バリ取りロボットシステム」を開発した。自動車向けアルミダイカスト部品が主要ターゲット。ワーク(加工対象物)の6面加工が可能。短時間かつ最小限の段取り替えで、複雑なバリ取りを行う。参考価格は1600万円(消費税抜き)。今後、アルミダイカスト向け以外にも装置を展開するなど関連事業を含め、2025年に年間10億円の売り上げを目指す。

社内カンパニーの「マシナリー&ヘルスケア・アプライアンスカンパニー」が同システムを販売する。同カンパニーは今後、バリ取りロボットシステム関連事業を半導体関連事業、医療機器受託開発・製造事業に次ぐ第3の事業の柱に育てる。

JOHNANは他社が敬遠する形状の複雑な多品種少量製品向けバリ取りシステムを開発することで、後発でも参入余地があると判断した。

事業参入にあたり、デモ機を製作。デモ機でのテスト加工により、顧客の生産活動に最適な装置の製作につなげる。

また、シミュレーションツールを活用し、短納期で装置を製作する。一般的に顧客の装置製造後、実機を用いてロボットのティーチングを行うが、同社は実機がない段階でも事前のプログラム作成や動作確認ができる。

日刊工業新聞2020年9月11日

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