村田機械が3Dロボット倉庫システムを量産へ

21年度内に月産400台体制に

  • 0
  • 10
アルペンが導入する3Dロボット倉庫システム「アルファボット」(イメージ)

村田機械は3Dロボット倉庫システムの量産体制を犬山事業所(愛知県犬山市)で整える。既存建屋を用い、年内にシステム中核を担うロボット台車「BOT」の少量生産を開始。2021年度内に月産400台規模の体制を構築する。同システムは多品種少量の物流作業の自動化ニーズに対応する。無人搬送車(AGV)で商品棚を運ぶ物流手法と比べ、空間使用効率、ピッキング効率、省人化で優れている。

3Dロボット倉庫システムは、スタートアップのファブレス企業である米アラート・イノベーション(マサチューセッツ州)との協業で展開する製品。走行・昇降機能を持つBOT、数十―百台超が立体保管ラックの内外を動き回りながら商品コンテナをピックアップし、作業者がいるピッキングステーションに商品供給するコンベヤーレスのシステム。

アルペンが導入するロボット台車「BOT」(イメージ)

作業者は倉庫内を歩き回ることなく、定点で効率良くピッキングできる。アラートが開発したシステムで、村田機械は19年7月に戦略的パートナーシップ契約を締結している。日本向けは、村田機械が国内物流事情を考慮したシステム制御を新たに開発した上で提案している。

米国では小売り最大手ウォルマートが採用店舗拡大を計画する。国内ではアルペンが新物流戦略の一環で物流センターへの導入を決めた。小売り、医療機器、医薬、食品、日用雑貨、冷凍関連など幅広い業種から引き合いがあり、採用検討が進む。

犬山事業所は多様な製品を扱い、村田機械にとって主力工場。物流機器関連は一般物流向けのほか、電気自動車(EV)用の二次電池業界向けが特に好調だ。ここ数年、物流機器事業で前年比約2割増の生産増強が続く。設備投資は年10億円規模で、この一部をBOT量産に振り向ける。

物流機器は一品一様のシステム中心だが、BOTは量産品となるため、繊維機械事業はじめ、グループで培った量産技術を応用する。

日刊工業新聞2020年9月4日

キーワード
村田機械

関連する記事はこちら

特集