ワールドネットインターナショナルが提案する新しいシェルターのあり方

室内に設置、平時でも活用

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室内に設置できる個人向け多用途シェルター「最後の砦」(ワールドネットインターナショナル提供)

ワールドネットインターナショナル(東京都港区)は、個人向け多用途シェルター「最後の砦(とりで)」を手がける。同シェルターは屋内に設置可能であるとともに、平時での利用を想定している。比較的簡単に導入できるほか、設置する場所に適した仕様と機能によりシェルターの新しいあり方を示す。

有害物質も遮断

一般的なシェルターは地下に埋設するなど工事が必要で、メンテナンス費用もかかりがちだ。そのため個人で埋設型シェルターを導入することはなかなか難しい。また、上下水道の管路の関係から設置できない土地も少なくない。

一方、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で一般の人でも健康や日常生活を継続することの重要性を考える機会が増えている。こうした状況を踏まえ、中嶋社長は「シェルターという選択肢が現実的になっている。室内設置型シェルターの問い合わせが増えた」とし、個人の意識の高まりを実感している。

最後の砦は耐震・防爆・耐放射性物質・耐生物兵器・耐化学兵器・耐水害の機能を備える。箱形で全方向からの衝撃でも身を守れる。特殊フィルターにより放射性物質やエボラウイルスなどの有害物質を遮断する。基本サイズは幅3000ミリ×奥行き1800ミリ×高さ2000ミリメートル。床面積は5・4平方メートル。「設置場所に合わせてカスタマイズできる」(中嶋社長)。顧客の要望に合わせオーダーメード設計が可能だ。

有事での活用はもちろん、平時での活用を想定して開発した。「日常で邪魔になってはいけない」(同)。そこで屋内に設置しても調和するデザインを注文できる。子ども部屋やカラオケスペースとしても使える。オプションでシェルター内を酸素カプセル化できる。有事の時は防災機器、平時は健康機器としての利用を見込んでいる。

戸建て以外でも

さらに自宅への設置が難しい顧客向けのシェルターも用意する。特殊空気濾過フィルターと室内気圧を高める効果で、自宅の一室をシェルターに変える「レインボー36V」。エアコン取り付け口などに設置し、稼働させれば外気の侵入を防ぐ。濾過フィルターが放射性物質、生物兵器、化学兵器から守り、安全な空気を室内に送り込む。

特殊空気濾過フィルターなどで室内をシェルターにできる「レインボー36V」(ワールドネットインターナショナル提供)

サイズは幅680ミリ×奥行き220ミリ×高さ410ミリメートル。室内面積36平方メートルまでの広さに対応する。壁掛けタイプであるため、平時でもムダなスペースになりづらい。中嶋社長は「庭がなくても一戸建てでなくてもシェルターを導入できる」と強調。今後も顧客の住環境に適したシェルターを提案する。

自然災害が多い日本だが、シェルターの普及は遅れている。そこで同社は「シェルターを安く、多様な環境で使えるようにする。防災意識が高まっている今こそ、シェルターの普及を進めたい」(同)として販路拡大を狙う。最後の砦をはじめ、多様なラインアップを取りそろえ防災ビジネスで存在感を発揮する。(市野創士)

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