できないと言われていたポリプロピレン繊維の染料技術が開発された!

  • 0
  • 2
開発した染料と染色生地のサンプル

有本化学工業(大阪府八尾市)は、金沢工業大学、福井大学と共同で、ポリプロピレン(PP)繊維の染料技術を開発したと発表した。アパレル衣料などでPP繊維は従来、染色できない素材とされ、利用が進まなかった。有本化学は赤・青・黄など5色・7種の染料を本社工場で商業生産する体制を整え、営業を始めた。アパレル向け、各種需要を開拓する。

染色工法は福井大の堀照夫産学官連携本部客員教授が持つ超臨界染色の技術を利用した。赤・青の2色の染料を今回開発し、開発済みの黄色と合わせ三原色をそろえた。開発は5年がかりで、3月と6月に計2件の共同特許を取得した。

PPは炭素と水素で構成する高分子で、染料が結合できる官能基がない。今回、PPの高分子構造に対する親和性を効果的に高める置換基を染料分子に導入した。さらに、実用化に適した堅牢(けんろう)な染料成分とした。軽量、速乾性、耐薬品性、耐擦過性などの特性を持つPP繊維の普及につながるとみている。

超臨界染色は二酸化炭素を高温高圧にした環境で素材の膨潤を利用して染める。廃水を出さない利点で、採用が徐々に進んでいる。

関連する記事はこちら

特集