コロナ禍でも対面が必要、KDDIが新世代型店舗
KDDIは20日、デジタル技術の活用で気軽さと丁寧さの両立を追求した新世代型の携帯電話販売店「auみなとみらい」(横浜市中区)を26日にオープンすると発表した。消費者は来店前にオンラインで機種や料金プランなどを選択。店頭ではそれらの情報が連携された端末を利用して機種変更手続きを進める。KDDIは新型コロナウイルス感染症の影響下でも店頭での対応を求める顧客が多いと判断し、他店舗への横展開も検討する。
新世代型店舗では機種変更の所要時間を従来比半分以下にできる可能性があると見込む。同社が今月、2000人を対象に行った調査では店頭でスマートフォン購入手続きをしたい人が約7割だった一方、4割近くが店舗の混雑や待ち時間に不満を感じていた。新世代店でこうした要望に応える。販売員は必要に応じて来店客のサポートを行いつつ、業務効率化で生まれた余力を、ポイントサービスやクレジットカードといった非通信の商材の説明に充てる。
20日会見した黒井真一KDDI執行役員は「お店の安心感に、オンラインの手軽さを加えた新たな店頭体験を提供する」と述べた。
日刊工業新聞2020年8月21日