温室効果ガス不要!三菱電機が高圧向け真空遮断器を開発中

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三菱電機の真空遮断器の主要部品である真空バルブ(既存製品)

三菱電機は変電所など高圧向けの真空遮断器を開発する。従来絶縁用途で使っていた、温室効果ガスの一つとされる六フッ化硫黄(SF6)ガスを使わない方式。脱SF6ガスを進めて、産業界で高まる気候変動対応ニーズに応える。北米企業から試験導入の引き合いを受けており、1、2年内にも実用化を目指す。

三菱電機は変電所や大規模工場に設置する72キロボルト規模向けの真空遮断器を開発する。電気の流れを一時的に遮断するには主に今回のように装置内部を真空にする方式と、絶縁性能に優れたSF6ガスを使う方式がある。

ただ、SF6ガスは二酸化炭素の約2万3000倍以上の温室効果があると言われ、全世界で規制対象に加える国が増えている。脱SF6ガス遮断器は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成に貢献したい企業からの要望は強い。

三菱電機はこれまで受配電システム製作所(香川県丸亀市)で低圧向けの真空遮断器を、系統変電システム製作所・伊丹地区(兵庫県尼崎市)で高圧向けのSF6ガス遮断器を手がけてきた。双方の技術を組み合わせて、高圧の真空遮断器開発を現在進めている。

受変電設備の環境対応は業界のトレンドだ。明電舎は145キロボルト対応の真空遮断器を4月に発売した。日立産機システム(東京都千代田区)もSF6ガスの使用量を従来比約14%低減した高圧向けガス絶縁開閉装置の販売を7月1日に始めた。

日刊工業新聞2020年8月13日

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