六甲山でドローン配送実証、高齢化や人手不足の解決に繋がるか?
神戸市とトルビズオン(福岡市中央区)などは6日、六甲山で山間地における飛行ロボット(ドローン)配送の実用化に向けた実証実験を実施した。荷物の混載配送や温度管理の状況などを検証する。過疎地での運送業務の人材不足解消や、高齢化による買い物弱者のドローンのニーズを探る。神戸市が支援する先進技術を活用した社会課題を解決する一環。
実証実験は上空シェアリングサービスを手がけるトルビズオンが神戸市の委託を受け実施。六甲山の鉢巻展望台を離陸し、記念碑台までの片道飛行時間約5分の配送にドローンを利用する。
実際に飲み物や菓子、加工食品の生活必需品を集荷。混載配送や一般用医薬品配送などを実証する。また冷蔵品の商品温度管理調査や六甲山上空の山間部の電波や空中利用権の賃借を調査する。
ドローンは自動運航型で最大積載量は10キログラム。あらかじめ設定した飛行経路を全地球測位システム(GPS)で自律飛行し、必要に応じて操縦者が制御できる。