キヤノン本社に野鳥が飛んできた!企業の身近な「生物多様性」

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キヤノン本社の巣箱から顔を出すシジュウカラ

日差しが遮られ、冷たい空気が漂う場所は森のようだが、東京都大田区にあるキヤノン本社だ。10万平方メートルの敷地に12万本の木々が茂り、事業所とは思えない緑地が広がる。目をこらすと木に取り付けられた巣箱が見え、野鳥のお風呂であるバードバスもある。

同社は2015年から野鳥をテーマに生物多様性保全活動を展開する。野鳥は生態系が豊かな土地に飛来するため、事業所の自然が保たれている証拠になる。野鳥を撮影するカメラ愛好家も多く、同社の事業との親和性もある。

本社では毎月1回の観察で34種の野鳥を確認した。東京23区では珍しいオオタカのヒナの姿やシジュウカラの繁殖を発見するなど、野鳥が住みやすい環境だと分かった。巣箱の設置や野鳥調査をする事業所は海外を含め50拠点以上に広がった。

CSR推進部の木村純子部長は「身近な鳥の存在から、生物多様性の重要性を知ってほしい」と社員に呼びかけ、社内で野鳥の見学会やセミナーを開き、会員制交流サイト(SNS)で情報を発信している。カメラでの撮影方法を解説したホームページも開設した。野鳥をテーマとした活動を大きく羽ばたかせようと「いろいろな施策を打つ」(木村部長)と意気込む。

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