【動画あり】背負うファイバーレーザーで汚れ・サビ除去

フルサト工業が開発

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フルサト工業のレーザー式汚れ除去装置(同社提供)

フルサト工業は、自社開発したファイバーレーザーを用いて汚れや錆(さび)、被膜などを除去する装置「レーザーケレン」について、持ち運び可能な「分離型・低出力タイプ」を発売した。山間部の電波・電力の鉄塔など人が入りにくい場所での補修作業のしやすさに加え、環境負荷軽減を考慮した製品として提案。今後増加する老朽インフラの修繕需要を取り込む。

レーザーケレンはYAGレーザーを使い、レーザースポットを高速で動かしてレーザーを線状に照射する。ファイバーレーザー発振器はコアに希土類を添加した特殊な光ファイバーに励起光を入れて、特定波長の光のみコアに閉じ込めて増幅させ、レーザー光として取り出す。

今回発売したレーザーケレンは家庭用電源(単相100ボルト)で作動する。レーザー発振器本体と電源部を分離し、約20キログラムの発振器本体のみを背負って移動しながら作業できる。出力は50ワットと100ワット。消費税抜きの価格は350万円から。

フルサト工業は2018年に出力2000ワットの高出力型レーザーケレンを特注で1台製作。その後、一般用標準機の低出力・一体型を発売、19年に高出力型標準機を発売した。今回の新製品を含め、レーザーケレン全製品で21年3月期に1億円、23年3月期に4億円の販売を目指す。

レーザー剥離はレーザービームを塗料などの表面に照射し、光エネルギーを吸収させ、急激に熱を加え固体から気体(プラズマ化)にし蒸散させる。レーザーケレンでの作業は従来のショットブラストと比べ、塗料飛散などを抑えられるため安全面で優位性があり、施工時に発生する廃棄物も少ない。使用時の安全対策として、購入時に安全講習を義務付ける。

日刊工業新聞2020年7月20日

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