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中堅自動車部品メーカーのミツバ、国内2工場を閉鎖する理由

コロナで需要減、グローバルで体制見直し
中堅自動車部品メーカーのミツバ、国内2工場を閉鎖する理由

新型コロナで自動車部品メーカーの経営も厳しい(写真はイメージ)

ミツバは15日、新潟県と群馬県にある2工場を閉鎖すると発表した。関係会社を含め国内500人規模の希望退職を募る。以前からの北米や中国市場での売り上げ低迷に加え、新型コロナウイルスの影響で収益が悪化したため。2工場の閉鎖以外にも、グローバルで生産供給体制を見直す。事業の選択と集中を進め財務体質の改善を図る。

閉鎖を発表したのは自動車用のパワースライドドアドライブシステムなどを生産する新潟工場(新潟県南魚沼市)と、小型プレス部品などを生産するグループ会社の落合製作所(群馬県富岡市)。

新潟工場の閉鎖は2021年9月、落合製作所は20年12月の予定。両工場合わせた従業員数は245人。

ミツバは自動車用製品を中心にバイク用製品などを手がけている。同日発表した20年3月期連結決算は当期損益が138億円の赤字(前期は70億円の赤字)だった。新型コロナ問題で完成車メーカーが工場を停止した影響などで部品メーカーも苦境に陥っている。


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日刊工業新聞2020年7月16日

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